あの『火垂るの墓』にも登場しているあの節子が持っていた赤の缶のサクマ式ドロップスが114年の歴史に終止符を打つことになりました。
小さい頃食べたという方も、懐かしいあの赤い缶がなくなるのは寂しですね。コーヒー味を探したあの懐かしい頃が思い出されます。
赤い缶で知られる「サクマ式ドロップス」を製造・販売する佐久間製菓(東京都豊島区)が2023年1月20日で廃業するというお知らせは年配の方は特に寂しい思いでいっぱいではないでしょうか?
コロナ禍での需要減に加え、安価製品であることから原材料費やエネルギー価格の高騰を価格転嫁できず、今回の廃業に至ったということですが、寂しいですね。
そこで、あれ?サクマドロップスという緑の缶が思い浮かぶ方もいるのでは?
一般消費者にとっては、同じ会社に見えますが、実はサクマドロップスは、別会社です。
この記事でわかること
- サクマ式ドロップスとサクマドロップスは別会社
- サクマ式ドロップスは赤の缶で「火垂るの墓」で登場する
- サクマドロップスは緑の缶で「鬼滅の刃」などの絵柄でバリエーションあり
サクマ式ドロップスとサクマドロップスは違う?
なるほど
— みるがうす(🌸) (@milgauss0213) November 9, 2022
サクマ式ドロップス→佐久間製菓→今回廃業
サクマドロップス→サクマ製菓→今回のは関係なし
戦後の混乱期の関係で2社分かれた感じか。ややこしや。 pic.twitter.com/5XEGNK4wmw
あ〜今まで知らなかった。
私のような方が多いのではないでしょうか?
緑もあるなとは思ってましたが、モデルチェンジしたのかとか、2種類あるのかなぐらいにしか思ってませんでした。
サクマ式ドロップスとサクマドロップスは別の会社なんですね。
会社の成り立ちを見てみましょう。
- 1908年 佐久間惣次郎商店(後の佐久間製菓株式会社)が「サクマ式ドロップス」の発売を開始
- 1913年(大正2年)には缶入りでの発売
- 1937年(昭和12年) 取引先から山田弘隆を招聘して役員に据え再建を果たした。山田自身が社長に就任している。
- 1944年(昭和19年)に太平洋戦争のために物資不足で同社は廃業
- 終戦後、同社の番頭格だった横倉信之助が豊島区池袋にて佐久間製菓を興す
- 一方で山田の三男が渋谷区恵比寿にてサクマ製菓を興した。
- 2023年1月20日サクマ式ドロップスを販売する佐久間製菓廃業
2社が裁判で争った結果、
佐久間製菓が「サクマ式ドロップス」の商標を使うことが認められ、
サクマ製菓はその社名を名乗ることが認められた
サクマ式ドロップは、それまで日本で作られていたドロップと異なり、クエン酸を使ったこの商品には「夏でも溶けにくい」「見た目に透明感がある」等の特徴がありました。
よくある社名争いですが、その後は、「サクマ式ドロップス」の商標(日本第92242号)は、後に佐久間製菓・サクマ製菓両者が共同所有する形を取ることになりました。
よくある兄弟争いいたいなものですね。京都の鞄屋さんでもありましたね。
サクマ式ドロップスとサクマドロップスは違う?味が違う?
サクマ式ドロップスイチゴ、レモン、オレンジ、パイン、リンゴ、ハッカ、ブドウ、チョコ
サクマドロップスイチゴ、レモン、オレンジ、パイン、リンゴ、ハッカ、スモモ、メロン
味が違ってたんですね。今回調べてみて、初めて気づきました。
幼い頃、コーヒー味と勘違いしてましたが、黒いチョコ味を探していた記憶があります。
なんか懐かしいし、ホタルの墓の節子が持ってた缶が、なぜか胸の奥でじわっと切なくなります。
ありがとう。サクマ式ドロップス。
たくさんの、思い出を。みんさん、それぞれ思い出を心に秘めてのお別れです。
サクマ式ドロップスとサクマドロップスは違う?ホタルの墓と鬼滅の刃はどっち?
赤の缶は節子の火垂るの墓
緑の缶は鬼滅の刃
こうやって見てみますと、緑の缶のサクマドロップスの方は、時代に乗って鬼滅の刃を取り入れたりしてますが、赤の缶のサクマ式ドロップスは昔のままの伝統を守り続けて、今回廃業になってしまったのですね。
最近の時代の変化は目まぐるしいものがあり、スマホが普及して生活様式も変化してきました。
なつかしい戦争時代を知る人も減ってきています。
人類は同じ歴史を繰り返すなんて言われますが、それだけは避けたいですね。
サクマ式ドロップスで、半世紀前を懐かしく思い出させていただきました。感謝です。
サクマ式ドロップスとサクマドロップスは違う?火垂るの墓と鬼滅の刃はどっち?のまとめ
- サクマ式ドロップスとサクマドロップは違う会社
- 今回の廃業は、サクマ式ドロップスで、火垂るの墓に登場した赤い缶
サクマ式ドロップスとサクマドロップスは違う?火垂るの墓と鬼滅の刃はどっち?と題しまして、サクマ式ドロップスの廃業を、とても残念に思う一人です。
時代の流れで、そのように何百年も続く企業に育てるのは並大抵のことでは、簡単に続かないことを思い知りました。
これからも、時代についていくためには自分自身も進化して変わっていき、前向きに笑顔で生きていけたら幸せですね。としんみり、サクマ式ドロップスの廃業を悲しむ筆者でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今のうちに、一つサクマ式ドロップス買っとこうと思います。
と思いきや、もう値段が高騰してました。
もしかして、最後にバカ売れして、復活するかもしれません(笑)
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